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2007年4月14日 (土)

晋作 命日

昨年も当然書きましたが、今日は、高杉晋作(東行)の命日です。伊藤博文が揮毫した「高杉晋作顕彰碑」の碑文の話は以前にも書きました。あの「動けば雷電の・・・」くだりに話です。今日は、せっかくなので、全文をHomePageに掲載し晋作の冥福をお祈りすると共にその栄誉を長州人として讃えようと思います。さて元治3年、野山獄にて作詩したものに以下の七言絶句があります。

偸生決死任時宜
不患世人論是非
嘗在先師寄我語
回頭追思涙空垂

生を偸(ぬす)むも死を決するも時宜に任す
世人の是非を論ずるをうれえず
かつて先師のわれに寄するの語あり
頭をめぐらして追思すれば涙むなしく垂る

命を惜しむも死を決するも時にまかせ、世の人が是非を論ずることなど気にすべきではない。かつて先師(松陰先生)はそう諭(さと)された。思い巡らせれば今はただ涙が零れ落ちてくる。

これは、かつて高杉が松陰に対して「男子の死ぬべきところはどこか」という問いを発したことがあったのに対して、松陰先生が答えた言葉を指している。
「貴問に曰く、丈夫死すべき所如何。僕去冬巳来、死の一字大いに発明あり、李氏焚書(明の学者李卓吾の書)の功多し。其の説甚だ永く候へども約して云はば、死は好むべきに非ず、亦悪(にく)むべきに非ず、道盡き心安んずる、便(すなは)ち是死所。世に身生きて心死する者あり、身亡びて魂存する者あり。心死すれば生きるも益なし、魂存すれば亡ぶるも損なきなり。又一種大才略ある人辱(はじ)を忍びてことをなす、妙。又一種私欲なく私心なきもの生を偸(ぬす)むも妨げず。死して不朽の見込あらばいつでも死ぬべし。生きて大業の見込あらばいつでも生くべし。僕が所見にては生死は度外に措(お)きて唯だ言うべきを言ふのみ」

死ぬことで不朽の意義を見いだせるのならばいつ死んでもよいし、なお生き続けることによって大業を行う見込みがあるならば、生き永らえてその事を成すべきである。つまり人間というものは、生死を度外視して何かを成し遂げる心構えこそが大切なのだと言うのである。この死生観が、松陰先生その人の生涯を語るものとなり、危険を避けて逃避行や亡命を繰り返しながら、不朽の死と見定めたとき果敢に挙兵(功山寺決起)し、長州藩の討幕路線を確定させた晋作の生きざまに大きく影響したのである。

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