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2007年5月23日 (水)

破軍の星

31030321 北方謙三「破軍の星」も読み終えた。最近、とにかく北方歴史物にはまっている自分がいる。ハードボイルド小説家だけあって、とにかく「男」が魅力的なのだ。そこがいい。この小説の主人公は、「北畠顕家」。南北朝の動乱期、わずか16歳で奥州制圧を成し遂げた顕家。逆臣・足利尊氏討伐をめざし、疾風のごとく京へのぼる。勝利・勝利・勝利そして敗北。負けるとわかっていて戦いに身を投じる猛き貴公子の生涯を描いている。顕家は実は風林火山の旗を信玄よりも先に掲げた人物でもあります。日本史史上最も美しくカッコいい武将(公家だが)ではないだろうか。なじみの薄いこの時代を知る上でも、とにかく、かなりお勧めの1冊です。 歴史家に網野善彦という網野史観を唱えた人がいます。簡単にいうと、日本史が定住農耕民中心の記述に偏っているのに対して、それに隠れた様々な漂白民の世界があることを主張したものです。そのあたりを匂わせる一族を登場させているのも見逃せません。絶対にこの小説を元に大河ドラマをやってほしい気がする。

さて、破軍星とは、北斗七星の杓の柄の最初の星をいう。中国では、この方角に軍を進めると必ず破れるという伝説があった。また破軍星は「将軍」をさします。ちなみに榎本武揚が艦長を務めた江戸幕府所有の軍艦「開陽丸」の開陽とは、北斗七星の杓の柄の2番目の星のことで、「将軍」を側で護り従うところからこの名がついたようです。

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