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2007年6月 9日 (土)

武王の門

Buou1 Buou2  北方南北朝シリーズ「武王の門」読みました。九州での男の闘いを見事に描いた秀作です。征西大将軍若宮 懐良親王(後醍醐天皇の一子)と肥後の名将 菊池武光が、九州を統一し、朝鮮半島の高麗や中国大陸の明と接触することで、全く新しい独立国家の建設を夢見るという壮大なドラマ。足利幕府軍、九州の守護たちとの壮絶な合戦。すべてに引き込まれることでしょう。闘う男達の心情を両者の視点から捉える筆さばきは、読む者を興奮させずにはいられません。正直、全く歴史の教科書にも登場しないこの史実を調べて驚きでした。まさに盲点。先月書いた「破軍の星」同様、山の民も登場しますが、倭寇と呼ばれた水軍達も登場します。あぁ こういう闘いもあったのだ感心させられました。そしてやっぱり、敵も見方も「男」がカッコイイからたまりません。ある時は迷い,ある時は立ち止まり、それでも真っ直ぐ前を向いて、自分の生き方に恥じない行動をとる男達。二十数年と長い歳月がそこには流れるが、軸は一歩もずれない。最高の一冊です。

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