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2008年1月13日 (日)

波王の秋

Photo北方謙三「波王の秋」を読んだ。時代は南北朝。肥前の浜辺に一人の男が泳ぎついた。密使・竜知勝だった。済州島のナミノオオ水軍は、元と高麗の二重支配から逃れ独立を目指しおり、上松浦党水軍は第3の元寇を未然に防ぎ海を守っていた。竜知勝を通じて済州島のナミノオオは、上松浦党水軍に手を結ぼうと持ちかける。やがて両軍の後押しで、波王水軍が旗揚げされた。若き上松浦党の後継・小四郎を大将として。海を祖国を護らねばならない。熱き思いを胸に秘め、小四郎が立ちあがる。敵は、強大な元朝。海を埋め尽くす大船団へ、必殺「胡蝶の陣」を操り決死の覚悟で挑む。南朝も北朝もない。海に生きる男たちは、陸の領地争いなどには興味を持たず、自分たちを生かしてくれる海を恐れつつ愛してやまない。

「死ぬ時。いまがそうだ、と思った。闘いきった。生ききったということだ。」

継ぐということと、紡いでいくということ。その刹那と恒久の価値が、自分の使命を果たすべき秋(とき)に見出せればよい。決して日本史には登場しない海の男の闘いとロマン。一気に読んでしまいました。

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