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2009年3月

2009年3月28日 (土)

クレオパトラ

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宮尾登美子著「クレオパトラ」を読む。世界三大美女にしてカエサルの唯一の男子を産んだかくも有名な女性のことを我々は実は深く知らない。まず、クレオパトラとは、ギリシャ語で「父の栄光」という意味をもち、クレオパトラは、かのプトレマイオス朝に何人も存在すること。そして我々がクレオパトラと呼んでいるのは、クレオパトラ7世であるということ。また、エジプトの女王であるが、ギリシャ人であるということ。(小説ではキプロス人としているが)そもそも、プトレマイオス朝は、かのアレクサンダー大王死去の後、後続争いをした、マケドニア出身のギリシャ人 プトレマイオスが建てた王朝で、エジプトにいながら、ギリシャ純血を代々守ってきたのである。

さて、小説であるが言わずと知れた「篤姫」の著者であり、歴史の弄ばれた日本女性の生きざまを描く歴史小説家だ。唯一、日本女性でないクレオパトラを書かれているので、つい手に取ったが、歴史小説というより、女性と女王との間に揺れる一人の女性の物語といった感であった。もう少し歴史的示唆が欲しかったが、遅れた飛行機の待ち時間で読み切るのはちょうどよかった。

2009年3月21日 (土)

映画「ワールキューレ」

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三連休2日目。映画「ワールキューレ」を鑑賞。危機管理プログラム「ワールキューレ作戦」を利用したヒトラー暗殺計画を描いた作品だ。1944年7月20日(史実:正午12時42分爆発)、東プロイセンの総統大本営「ヴォルフスシャンツェ(狼の巣)」でヒトラーを爆弾により暗殺した後にベルリンを占拠し新しい政府を確立するという計画だ。

主人公クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐をトム・クルーズが演じている。ヒトラー関係というより第二次世界大戦については、昔から興味があり、数百冊を所蔵、ライフワークのように研究していたので絶対に見逃せなかったのだ。

主役のクラウス・フォン・シュタウフェンベルクは、切手にもなっており戦後「ヒトラーに対する抵抗運動の英雄」となっている。フィクションで結末がわかっている映画は、場面場面の緊迫感が重要である。それがないとあっけなく終ってしまうからだ。その点、この映画は見事だったといえるだろう。

さて映画では、かなりきちんと描かれいるが、たぶん知らなければ微妙に暗殺失敗の原因はわかりにくい。

当日、地下会議室で行われる予定の作戦会議が、暑さのせいで、地上の木造建築の会議室で行われ、窓も開け放され、仕掛けた爆弾の威力を削いだこと。また、会議が30分早まったこと。総統副官のブラント大佐が、鞄が邪魔で机の脚部外側に移動させたことで、太い樫の脚部が遮蔽物となり爆風をよけられたこと。などなど不運が重なったのだ。<ヒトラーは右腕を打撲し、背中に裂傷と火傷を負い、右の鼓膜が破れただけだった>

シュタウフェンベルクは、自らの命を懸けてヒトラーを止めようとしたドイツ人がいたとう証として、戦後のドイツで、人々の意識の中に生き続けている。ちなみに、このクーデターの粛清で命を落とした関係者は、総計で6千名にも及ぶと言われている。

シュタウフェンベルク 最後の言葉「我が神聖な祖国、ドイツよ、永遠なれっ」

映画は、かなり史実どおり描かれていたように思われる。しかし違うところもある。

映画で自決したベック大将は、実は2度自決に失敗し、フロム将軍の部下により銃殺されていること。また、前線に出ていて自決したトレスコウ少将も、実は手榴弾自決に失敗し、病院で逮捕されていること。を付け加えておこう。

この時代に興味のある方は是非ご覧に!

今後の映画鑑賞予定は、「レッドクリフⅡ」「天使と悪魔」になりそうです。

2009年3月16日 (月)

仲達

Photo 塚本青史著「仲達」を読み終える。

秋風五丈原。死せる孔明、生ける仲達を走らす!で名を馳せた司馬仲達から視た三国志時代の小説だ。ただ、宿敵・諸葛孔明率いる蜀軍と五丈原の戦いは軽くあしらわれている。孔明ファンには、怒りを買いそうな仲達の言葉も目立つ。仲達の視点からの物語だから致し方ない。しかし、孔明の仕掛けた罠は孔明の死後も思わぬ容で呉に息づく。それは・・・・。読んでのお楽しみか。

2009年3月14日 (土)

宮城谷「三国志」

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文庫本の冊数がもう少し出るまで読まないつもりでいたが、つい手を出してしまった。

まだこの1・2巻しかでていない。正史三国志をもとに書き続けるらしい。宮城谷氏らしいと思う。曹操の父 曹騰の幼少時代から始まる。外戚と宦官の醜い権力争いの黎明期ともいえよう。そして、三国志の主役はまだ、若者の曹操しか登場していない。やっと2巻の最後に黄巾の乱の勃発。いよいよここからだ。歴史の詳細な調査に基づく構成から物語へ如何に発展してゆくのか、これからが楽しみだ。

2009年3月 1日 (日)

大君の通貨

Photo佐藤雅美「大君の通貨」を読む。新田次郎賞を受賞した歴史経済長篇小説だ。

我々が、歴史の教科書でしか知らないハリス・オルコックの裏の一面をするどく裁くもので、非常におもしろかった。本書は、幕末時代のペーリーの来航の後、日本が開港した際に扱われる金および銀貨の交換に際しての米国および英国と幕府とのやりとりが中心となっている。つまり日本の通貨と欧米の通貨との交換レートに関する交渉やその基本的論拠、さらには当時の幕府の財政悪化などが説明されており、外国為替の仕組みを理解するのに役に立つ。また、本書は幕末の歴史の裏側で、通貨交換による一外交官の欲と無知が財政の破綻を生み出し、維新への拍車をかけた事実を教えてくれる。是非ご一読を!

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