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2010年7月30日 (金)

蒲生邸事件

Photo宮部みゆき著「蒲生邸事件」を読む。私としては極めて珍しいカテゴリーの小説だ。
book予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていた―。大胆な着想で挑んだ著者会心の日本SF大賞受賞長篇。

この小説でおもしろいところは「時間旅行者」が歴史に刃向おうとしても、それは徒労に終わるとしているところだ。時間旅行者はまがいものの神なのだと。さて文中に「大将は未来を知った上、同時代の人たちを批判する文書を残そうとしている。……それは抜け駆けだ。その時代その時代を手探りで生きている人たちを、高所から見下ろす行為だ。やっていいことじゃない」という言葉がでてくる。この言葉が妙に気になりひっかかった。これは、宮部みゆきの歴史小説家への一つの「アイロニー」かもしれない。そう長州人を悪く描いたあの「司馬・・・」などへの。

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