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2010年8月21日 (土)

安徳天皇漂海記・廃帝綺譚

PhotoPhoto_2宇月原清明著「安徳天皇漂海記」「廃帝綺譚」を読む。前者は、壇ノ浦の合戦で入水した安徳天皇。伝説の幼帝が、鎌倉の若き詩人王・源実朝の前に、神器とともにその姿を現した。空前の繁栄を誇る大元帝国の都で、巡遣使マルコ・ポーロは、ジパングの驚くべき物語をクビライに語り始める。時を超え、海を越えて紡がれる幻想の一大叙事詩。第19回山本周五郎賞受賞作。後者は、時空をこえ、廃されし帝王に残されたものとは―帝国の崩壊、栄華の終焉。衰え、敗れ、滅び、流される時、そこにはただ神の欠片だけがあった。

安徳天皇、源実朝、南宋の幼帝、マルコ・ポーロ、クビライ・カーン、後鳥羽上皇、鴨長明などなど…また古事記、日本書紀、吾妻鏡、平家物語、東方見聞録、金槐和歌集・・・南宋崩壊・蒙古襲来。多くの人物といくつもの文献や事件を見事に1つのファンタジーに仕上げた腕前、構想力はさすがとしか言いようがない。真床追衾(まことおうふすま)、塩乾珠(しおふるたま)と塩盈珠(しおみつたま)。古代史ファンにはたまらないおもしろさ。祟り といえば、崇徳天皇・道真・将門が定番で「安徳天皇」などは想いもしない。そこの着眼がすばらしい。小生、下関生まれで幾度となく、関門海峡をみて育ち、赤間神宮にも参拝しているが、運命と悲哀としてしかとらえたことしかなく、おそれいりました。滅びの美学を堪能あれ。

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