テンペスト1-4巻
池上永一著「テンペスト」が文庫本になったので早速完読。19世紀の琉球王朝を舞台に、一人の少女の波乱万丈の絵巻だ。嵐吹く晩に生まれた真鶴(まづる)は、厳しい父の命に従い、男として生まれ変わることを決心する。名を孫寧温(そんねいおん)と改め、13歳の若さで難関の科試(こうし)を突破。憧れの首里城に上がった寧温は、評定所筆者(ひょうじょうしょひっしゃ)として次次と王府の財政改革に着手する。しかし、王室に仕える男と女たちの激しい嫉妬と非難が寧温の前に立ちはだかる……。伏魔殿と化した王宮を懸命に生き抜く波瀾万丈の人生は如何に。展開の速さに読むほうも駆け抜ける速さで読了。少しおちゃらけも入っているが、まあ許そう。娯楽作品としては、面白かった。
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