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2011年5月27日 (金)

斜陽に立つ

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古川薫著「斜陽に立つ」を読む。

本題「斜陽に立つ」は、もちろん、
山川草木轉荒涼 (山川草木転うたた荒涼)
十里風腥新戰場 (十里風腥なまぐさし 新戦場)
征馬不前人不語 (征馬前すすまず 人語らず)
金州城外立斜陽 (金州城外斜陽に立つ)

という乃木三絶の一つからとっている。本書は、長州嫌いで知られる司馬遼太郎の筆舌にて貶められている長州人の中でもぐんを抜いてその名を汚された「乃木大将」と僚友「児玉源太郎」の友情とその真の人物像にせまるための一品である。また同時に、日露戦争の裏に潜む人間模様を通じて、何故「乃木愚将」像ができたかを探る書でもある。司馬遼太郎の「坂の上の雲」「殉死」の中で徹底的に無能扱いされた乃木大将であるが、かなり前から、その汚名を晴らす書物はある。以前別宮暖朗著「「坂の上の雲」では分からない旅順攻防戦」、桑原嶽著「名将乃木希典-司馬遼太郎の誤りを正す-」吉川寅二郎著「嗚呼至誠の人乃木希典将軍」という本も読み、司馬氏のあまりのひどい書きぶりに情けなく思ったもの。一面しかとらえず、かなりの色眼鏡的な思い込みでの書きぶりは、いかな小説とは言え、多くの大衆を惑わした罪は大きいであろう。長州人として司馬氏の幕末ものは、二度と読まないと決めている。

さて本書は、乃木さんと源太郎の幼少から人物像を書いており意外な面の発見もある。下関市長府の出である乃木大将と全くの同郷の私には、うれしい書籍だ。当ブログ名「留魂録」も古川薫氏の解説で読んでいる。本書も長州人必読の書であろう。

book乃木希典は本当に「愚将」なのか? 放蕩に耽った若き日から運命の日露戦争、自死まで、動乱の幕末・明治を疾走した乃木の人生の軌跡を、児玉源太郎との友情と重ね合わせながら、血の通った1人の人間として生き生きとした姿で描き出す。著者のライフワークにして集大成となる評伝小説。

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