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2012年2月25日 (土)

秋月記

Photo葉室麟著「秋月記」を読む。
book筑前の小藩・秋月藩で、専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、家老失脚の背後には福岡藩の策謀があった。藩財政は破綻寸前にあり、いつしか仲間との絆も揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが―。

広瀬淡窓の歌「蘭」

孤り幽谷の裏に生じ
豈世人の知るを願はんや
時に清風の至る有れば
芬芳自ずから持し難し

@奥深い谷間に独り生え、世間に知られることを願わない。しかし、一たび、清々しい風が吹けば、その香りを自ら隠そうとしても隠せない

この歌をもって小説の根底に一人の人間の生き様を描き出す。その姿は、まさに「生き様」であって、単純な「生きた姿」ではない。ある意味で、人間としての矜持や筋を通すことで抱え込む苦悩の中でも、「流されていかない姿」なのである。

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