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2012年12月 8日 (土)

南稜七ツ家秘録 血路・死地

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長谷川卓著「南稜七ツ家秘録 血路」「南稜七ツ家秘録 死地」2冊を読む。

血路・・・・

血飛沫が飛んだ。ヌメリの手首が、断ち斬られ、虚空に撥ねたのだ。腕の先から夥しい血を噴き出しながら、ヌメリが早瀬の中に倒れた。勘兵衛は流れに飲まれて行くヌメリを視野から捨て、泥目を探した。鉄幹の刃を受け損ねた傷で、泥目は血達磨になっていた。「加勢致すぞ」勘兵衛が水を蹴立てて走った。勘兵衛に気付いた鉄幹は、ヌメリが敗れたことを即座に悟った。(これまでか……)かつて身に受けた覚えのない敗北感だった。《かまきり》が名もない七ツ家ごときに敗れるのか。(本文より) 武田の暗殺部隊《かまきり》と山の者の集団《七ツ家》との死闘が、今、始まる!

死地・・・・

山の民〈南稜七ツ家〉の二ツは、秀吉軍に敗色濃厚な柴田勝家より、御方様を城より無事助けるよう、依頼を受けた。それは、二ツと秀吉を守る森の民・錣一族及び謎の老婆久米との、長く壮絶な戦いの幕開けであった。「荒唐にして無稽、しかしながら息もつがせぬ興奮の連続、こは山田風太郎奇跡の復活か」と、浅田次郎氏絶賛の、戦国の闇を舞台に縦横無尽にくり拡げられる長篇時代小説の傑作。

傑作です。忍び物は何といってもスピード感と緊張感が命です。それをあますところなく表現できています。お勧めです。

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